NHK 北海道 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240621/7000067873.html
西日本の高濃度PCB廃棄物 室蘭市長 受け入れる考えを表明
西日本で新たに見つかった高濃度PCB廃棄物について、室蘭市は一定の条件のもとで、市内にある施設で受け入れる考えを表明しました。
国は全国5か所の施設で有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニルを含む廃棄物の無害化を進めてきましたが、北九州市など3か所での事業がことし3月で終了していて、今後、西日本で新たに見つかった廃棄物については室蘭市の施設で処理する方針を示していました。
これについて協力を要請されていた室蘭市の青山剛市長は、21日開かれた市議会の議員協議会で、「安全性の確保などの条件を国が承諾することを前提に受け入れる」と述べました。
受け入れのための条件としては、
▼期限とされている再来年3月までに室蘭市での事業を終了することや、
▼安全性の確保や進捗状況などについて、地域住民に適宜情報発信を行うことなどを掲げています。
また、受け入れを決めた理由については、
▼これまでの実績から安全性や透明性をもって処理できるとみていることや
▼意見交換会の結果などから市民も冷静に受け止めていることなどをあげました。
出席した議員からはおおむね肯定的な意見が出されましたが、これまでも処理期限を延長された経緯があることから懸念を示す意見もありました。
協議会のあと、青山市長は「さまざまな意見があったが、総合的に受け入れは妥当と判断した。道とも連携して国と話をし、市民にも考えを伝えていきたい」と述べました。