更新履歴(日付が前後することがあります)

2021/07/23

■放射能付きPCB 環境省説明会 ウォッチャーズの見解

(2021.7.21の道新記事にも記載したウォッチャーズの見解です)

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感染症対策として、自席からの発言だけでなく、拍手まで(これはなぜダメなのか理解できませんでしたが)制限されたため、地域住民としての思いが、今ひとつ伝えられなかったのではないかとの危惧が残りました。この説明会について北海道新聞が翌日、翌々日の紙面で伝えてますが、案の定でした。強い意思を持って参加し、あのような場でも勇気を奮って発言した市民たちと、「・・・だから安全と思う」を繰り返し、ちゃんと答えていない環境省。その様子が紙面からでは伝わりにくい印象を受けました。残念なことです。

 

 室蘭市に事前に申し入れておりました、資料の前もっての配布などには回答もなく、結局、当日配布という、専門家でない市民にとっては厳しいものでした。「説明会」をしたという単なるアリバイ作りではなく、今後さらに市民との議論の場を持った上で、なし崩しではなく、民主的に問題解決をして行くのが、行政としてあるべき姿であると思います。
 さらに、この説明会は、市民の意見を吸い上げて地方自治体行政としての対応を担うべき室蘭市の「顔」が見えないものでした。そのことも含め、市民が連帯して今後の対応をしていかねばならないと考えております。この間、室蘭市は〈市民の会〉からの、再三の「市民との議論の場」設定要求に対して、「私たちもわからないので、環境省の説明会で勉強してから」と答えておりました。

 新型コロナ禍の下で、集まることもなかなかできず、市民が、正しい情報を得、共有し、意見を言ったり、学習をしたり、ということが大変難しい状況です。多くの疑問点を残したこの説明会実施を受けて、市民の側も異議申立てをためらわず、地域が主体となった真っ当な問題解決に向けて動きたいと思っています。(O)
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2021/07/22

■【放射能汚染PCB】(2021.7.22)北海道新聞「環境省説明会」

 




■【放射能汚染PCB】(2021.7.21)室蘭民報 環境省説明会

 


■【放射能汚染PCB】(2021.7.21)北海道新聞 「 環境省説明会」とウォッチャーズの見解

 「なぜ室蘭」「放射能の影響は」 福島PCB廃棄物処理で説明会:北海道新聞 どうしん電子版 / : 曳かれ者の小唄   / https://buff.ly/2W1jR8B


「「環境省が20日に室蘭市内で開いた、東京電力福島第1原発周辺地域の高濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物を室蘭市内で処理する計画に関する住民説明会は、会場の定員を当初より増やして約90人が参加し、住民の関心の高さを示した。同省は安全とする放射線量や搬入方法などについて説明した。
 午後6時半に始まった説明会では、訪れた住民が熱心に聞き入った。室蘭市の会社員宮津了太さん(40)は「なぜ室蘭で処理しなければいけないのだろうと思って参加した。初めて公表されてから市民向けの情報が少ない。PCB廃棄物処理のことは知っていたが、原発事故の影響を受けたものが入ってくるとなると話は別だ」と話し、放射能の影響を気にかけた。
 また、夫婦で参加した市内本輪西町の会社員仲沢衣美さん(34)は「7カ月の子どもがいるけれど、子どもへの影響が不安。室蘭で処理するメリットはあるのだろうか。受け入れる立場の室蘭市の考えを知りたい」と話した。
 環境省の説明によると、市内に搬入される高濃度PCB廃棄物は6月末時点で、安定器やコンデンサーなど合わせて1291台。福島から青森・八戸市までトラックで陸送し、八戸港からフェリーに乗せて室蘭港に運ぶ。処理日数は2、3日程度と想定している。
 また、廃棄物の表面汚染密度が1平方センチメートル当たり4ベクレル以下のものだけを福島から搬出する。トラックには「特定廃棄物運搬車」と表示。搬出時や室蘭港到着後などに空間線量率を測定する。
 処理を行う中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)北海道PCB処理事業所(室蘭)では、保管期間中に敷地境界で1日3回、空間線量率を測定。5月の測定結果の0・02~0・04マイクロシーベルト時と変化がないかどうかチェックする。
 住民説明会の冒頭、室蘭市の青山剛市長は「市民の心配にしっかりお答えいただきたいと環境省に要望してきた。私もしっかり説明を聞きたい」と述べた。(高野裕美)

■不安解消が課題
 〈解説〉東京電力福島第1原発周辺の高濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物を室蘭で処理する計画に関する環境省の20日の説明会は、初めて一般の室蘭市民に計画の詳細を説明する場となった。ただ、環境省は計画実施を前提に説明や説得を繰り返し、原発事故の影響を受けた廃棄物の持ち込みという、住民が不安を抱く問題への対応のあり方に課題を残した。
 環境省はこの日、室蘭に搬入されるPCB廃棄物は国の法令の基準以下に限り、放射線量を繰り返しチェックするなどの説明を繰り返したが、参加した男性からは「この説明で安全基準などの説明を理解できる人は少ないのでは」などと指摘した。
 環境省は福島の原発事故の影響を受けたPCB廃棄物を室蘭に持ち込む計画を実施することを前提に説明。室蘭への持ち込み撤回を含め再検討を求める西胆振の住民の声をくみ取ろうとする努力は十分ではなかった。
 環境省が6月に予定した説明会は感染対策を理由に1カ月半以上延期された。3月末の道PCB廃棄物処理事業監視円卓会議以降、この日まで4カ月弱。感染対策を取りながら行える、地域での幅広い資料配布や、オンラインでの説明の場は無く、住民の不安は募った。
 環境省が輸送時や処理中に行うとした空間線量率などの測定結果は一般市民にも分かりやすく公表する必要がある。情報公開を徹底し、市民の理解を得る環境省の努力が問われている。(高野裕美)」」




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■ウォッチャーズの見解

感染症対策として、自席からの発言だけでなく、拍手まで(これはなぜダメなのか理解できませんでしたが)制限されたため、地域住民としての思いが、今ひとつ伝えられなかったのではないかとの危惧が残りました。この説明会について北海道新聞が翌日、翌々日の紙面で伝えてますが、案の定でした。強い意思を持って参加し、あのような場でも勇気を奮って発言した市民たちと、「・・・だから安全と思う」を繰り返し、ちゃんと答えていない環境省。その様子が紙面からでは伝わりにくい印象を受けました。残念なことです。

 

 室蘭市に事前に申し入れておりました、資料の前もっての配布などには回答もなく、結局、当日配布という、専門家でない市民にとっては厳しいものでした。「説明会」をしたという単なるアリバイ作りではなく、今後さらに市民との議論の場を持った上で、なし崩しではなく、民主的に問題解決をして行くのが、行政としてあるべき姿であると思います。
 さらに、この説明会は、市民の意見を吸い上げて地方自治体行政としての対応を担うべき室蘭市の「顔」が見えないものでした。そのことも含め、市民が連帯して今後の対応をしていかねばならないと考えております。この間、室蘭市は〈市民の会〉からの、再三の「市民との議論の場」設定要求に対して、「私たちもわからないので、環境省の説明会で勉強してから」と答えておりました。

 新型コロナ禍の下で、集まることもなかなかできず、市民が、正しい情報を得、共有し、意見を言ったり、学習をしたり、ということが大変難しい状況です。多くの疑問点を残したこの説明会実施を受けて、市民の側も異議申立てをためらわず、地域が主体となった真っ当な問題解決に向けて動きたいと思っています。(O)
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2021/07/08

■【放射能汚染PCB】北海道新聞(2021.6.30)「室蘭に搬入の福島第一PCB廃棄物 苫小牧で再処理方針」

 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/561384/

【室蘭、苫小牧】

東京電力福島第1原発周辺の汚染廃棄物 対策地域の高濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物をめぐり、中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)北海道PCB処理事業所(室蘭)が、PCB除去後の金属くずなどを室蘭市外に搬出して再処理する方針であることが29日、わかった。

国の方針通り本年度中に処理する場合、搬出先は苫小牧市内の産業廃棄物処理業者となる見通し。 室蘭から搬出する処理後の廃棄物は、低濃度のPCBを含み、専用施設で有害物質を除去して再処理する必要がある。 

JESCO北海道事業所は本年度、苫小牧市内の産廃業者と契約し、処理済みの低濃度PCB廃棄物を搬入している。

 同事業所の松本修所長は北海道新聞の取材に対し「福島と他の地域の廃棄物を分けて処理することは考えていない」と述 べ、本年度中は福島の対策地域で発生したPCB廃棄物を苫小牧へ運ぶ方向で調整していると明らかにした。 

福島の対策地域からのPCB廃棄物について環境省は、付着した放射性物質の量などが安全基準を満たしていることを確認した上で、来年1月にも室蘭に持ち込むとしている。

室蘭でのPCB処理期間は、数日間の見通しという。福島からのPCB廃棄物の室蘭持ち込みをめぐっては、原発事故による放射性物質の影響を受けているとして、室蘭市内の市民団体などが反発している。

道によると、7月中にも 政府主催の住民説明会が開かれる。(高野裕美、中秋良太)

2021/07/07

■【室蘭市HP】PCB廃棄物処理事業について

室蘭市 ホーム > くらし > 環境・公害 > PCB廃棄物処理事業について

※中間貯蔵・環境安全事業株式会社=JESCO

https://www.jesconet.co.jp/

▼北海道PCB処理事業所(室蘭)のページ

https://www.jesconet.co.jp/facility/hokkaido/index.html

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▼室蘭市HP(PCBのページ)

http://www.city.muroran.lg.jp/main/org3300/pcb_top.html


以下の項目をクリックすると、直接目的のページへ進みます。

  1. 北海道PCB廃棄物処理事業の経過
  2. PCB廃棄物処理施設に対する室蘭市の基本的な考え方
  3. 北海道PCB廃棄物処理事業拡大要請に係る受け入れ条件について(平成16年3月)
  4. 北海道PCB廃棄物処理事業における事業変更に係る受け入れについて(平成26年4月)
  5. 室蘭市の現在の取組について
  6. PCB事業関連リンク

 

■【放射能汚染PCB】(2021.7.7)北海道新聞「環境省 疑問、不安に答える」、室蘭民報「室蘭で20日住民説明会 環境省」

 



2021/07/06

■【放射能汚染PCB】(2021.7.3)北海道新聞「今月中に考え示す 環境相」、室蘭民報「室蘭で除去後、福島へ」

 



■「東京23区のごみ問題を考える」ブログさんにも掲載


苫小牧市内で認定施設というと、【】内年月は認定日、

JX金属苫小牧ケミカル株式会社(北海道苫小牧市)焼却施設
平成26年3月11日】 【平成27年9月10日】 【平成30年9月3日

北海道電力株式会社 (苫小牧市字弁天)洗浄施設(加熱強制循環洗浄法
平成29年3月31日令和2年10月26日

■【放射能汚染PCB】室蘭民報(2021.7.2)「受け入れ前提とせず 赤根氏の質問に道」

 


■【核ごみ】北海道新聞(2021.6.29)伊達市「核のごみ」持ち込み反対の意見書採択

 


■【PCB】(2021.6.29)北海道新聞「洗浄液漏れなど61件」、室蘭民報「住民説明会開催へ調整 滝口氏の質問に道」

 





■【放射能汚染PCB】道新、室民(2021.6.18)

 





■【放射能汚染PCB】北海道新聞(2021.6.15)PCB処理19年に打診していた

 


2021/07/03

■【ウォッチャーズ声明】(2021.7.3)室蘭市が「環境省による放射能付き PCB に関する説明会」を 申込制とし、人数制限を設けることへ反対する声明

 室蘭市が「環境省による放射能付き PCB に関する説明会」を

申込制とし、人数制限を設けることへ反対する声明


環境省の説明会を申込制にして、人数制限をすることに反対します。


コロナを理由にして、環境省や室蘭市の説明を聞きたい市民に門戸を閉ざすなどあってはならないことです。

また、意見を言いたい市民の話を聞かないことは、行政として許されません。

そもそも、青山室蘭市長も室蘭市環境部も、一貫して「環境省が説明するので説明会で聞いてほしい。詳しいことは室蘭市もわからない。」と言い続けていました。ところが、ここにきて「申込制で人数制限します」というのは、どう考えても納得できるものではありません。これは意見の封殺です。

室蘭市は自治体として、まずは自治体住民の利益や安全を守る立場に立たなければならないのであって、これが地方自治の肝心なところではないでしょうか。仮に、環境省が申込制で人数制限をすると言ったなら、室蘭市は市民の人権を守る主体として、「それはダメです。市民の声を納得するまで聞いてください。」と言わなければならないはずです。

感染リスクを回避するためというのであれば、説明会を、コロナが収まるまで延期するべきです。状況が落ち着いてから、たくさんの人の意見が聞けるような体制をとるべきでしょう。

また一方で、コロナ対策として国は、催事に際して定員の50%、上限 5000 人という基準を示しています。つまり、大きな会場を用意すれば、希望者は全員参加できるはずです。会場はどこもコロナによる利用控えでガラガラの状況にあります。コロナを理由にした申込制と人数制限は認めることはできません。

以上


2021年7月3日


原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会

共同代表  池弘美 大倉幸子 椿曜子