青山市長 様
福島PCB問題について
今回のPCB廃棄物問題で思い出すことがあります。それは東日本大震災の後に私たちが直面した東北の「ガレキ」処理の問題です。
津波で押し流されめちゃめちゃになった家屋や人々の生活物資などの堆積物を受け入れてほしいと国から北海道にも要請があり、住民の間に賛否の議論が沸騰しました。
あの時の青山市長の判断が「苦渋の選択」だったかどうかは分かりませんが、「東北の人たちのために力になりたい」との趣旨でガレキ受け入れを表明されました。今回の件と問題は少し違いますが共通する点があると思うのです。
それは地方自治体として「どちらを向き、誰のために」決断するのかという点です。
当時の道新に載った上田札幌市長の、およそ次のような談話を記憶しています。
「自分は今、放射能で汚染されているかもしれないガレキを安全だと断定できない」と言って受け入れを拒否したのです。そして「後世、このガレキがたとえ安全なものだったと証明されたとしても自分の決断に悔いはない」とも。
改めて思うのです。
どうしても不安を消せない住民がここにいるのです。安心して暮らせる世の中を子どもたちにバトンタッチしたいと願う人々がいるのです。
それらの思いに真摯に向き合って下さることを切望します。
令和3年11月27日
室蘭市民 富盛保枝
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