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2022/03/17

■【資料】テレビユー福島(2022.3.15)8000ベクレル以下の再利用 環境省「空間線量を念頭に」(福島県)

旧警戒区域などで発生した廃棄物のリサイクルについて、環境省が1キロあたり8000ベクレル以下を事実上の「基準」としていた問題で、環境省は空間線量をもとに、放射性物質の量を判断していることが新たにわかりました。 専門家は「十分な管理とは言えないのではないか」と疑問を呈しています。  この問題は、環境省が、旧警戒区域などの住宅解体で発生した廃棄物のリサイクルについて、8000ベクレル以下を事実上の基準としていたものです。コンクリートや金属など、リサイクルされた資材は、すでに市場に出回っていて、中通りや浜通りなどの公共工事に使われています。  その後の取材で、環境省は、廃棄物が8000ベクレル以下かどうかを判断する際、「空間線量が毎時0.23マイクロシーベルトを下回るかどうかを念頭にしている」と回答しました。 専門家はコンクリートのような素材の場合は、表面と中では汚染の程度が異なる場合があると指摘した上で次のように話します。  信州大茅野恒秀准教授「表面の線量を測定して空間線量と相違ないということをチェックするだけではおそらくクリアランス基準が求めているような精度には当然達しない管理とは十分言えないのではないか」  環境省は、リサイクルするコンクリートをどのような状態で測定しているかについては、「業者に確認している」としています。