日本製鋼所(東京)は19日、室蘭製作所を中心に素形材・エネルギー事業を再編し鋳鍛鋼製品などに特化した新会社を設立する時期を、来年4月とし、当初計画から半年延期すると発表した。同社は「新会社設立の方向性は変わらない」としている。
同社によると、室蘭製作所と素形材・エネルギー事業に関連するグループ会社を統合・再編し、製作所の位置付けから新会社に分離・独立し、現状の市場規模に見合った組織に再構築する。
この中で、同社は製造子会社の分割という手法を中心に模索してきたが、事業分化型の新会社についても検討するため「新たに時間を要する」(同社)ことから延期を決めた。
同社は、主力製品の需要低迷が続く室蘭製作所の再編で、昨年9月に今年10月の新会社設立に向け検討を進めていた。(粟島暁浩)