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2022/12/07

■【除染土再利用】(2022.12.5)道新「除染土持ち出し再利用試験 福島県外で初 埼玉の環境省施設」/ウォッチャーズコメントあり

 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/770414

12/05 19:20 更新


 環境省が、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染で取り除いた土を再利用する実証試験について、埼玉県所沢市にある同省の施設「環境調査研修所」で実施を計画していることが、5日分かった。福島県外に除染土を持ち出して行う初の試験で、周辺住民の理解を得られるかどうかが課題だ。住民説明会を16日に開く。

 環境省は「実証試験の内容は、説明会後に公表する」として、搬入する除染土の量や実施時期を明らかにしていない。

 環境省は8月、福島県の中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)で分別し、放射性セシウム濃度が一定以下と確認した除染土を県外に運び、別の土で覆って広場や花壇、駐車場を造成する実証試験の計画を示した。施工時や供用時に周辺の放射線量を調べて安全性を確認し、理解の醸成にも活用したい考え。

 2022年度の実施を目指し、環境省の施設を含む複数の候補地について、具体的に検討。所沢市に協力要請し、住民説明会の開催に同意を得た。市の担当者は「安全性を確保し、住民の理解を得ることが実施の条件だ」としている。

 福島県の除染土は45年までに県外に搬出して最終処分すると法律で定めている。環境省は処分量を減らすため、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレル以下の除染土を公共工事で再利用する方針。福島県の南相馬市や飯舘村で試験をして、一定の安全性を確認したとしている。


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▼朝日新聞の記事はこちら
ブログ「曳かれ者の小唄」さんより転載
■東京、埼玉、茨城で除染土再利用 環境省が実証事業、福島県外で初:朝日新聞デジタル /
東京電力福島第一原発事故後の除染で出た除染土の再利用について、環境省が東京都、埼玉県、茨城県内にある同省関連施設3カ所で福島県外初となる実証事業を行う方針であることが6日、わかった。除染土は、福島県内の中間貯蔵施設で保管が続いているが、2045年までに県外での最終処分が法律で決まっている。再利用は処分量を減らす取り組みだが、候補地の住民の理解はまだ得られていない。

 環境省が候補地として検討しているのは埼玉県所沢市の環境調査研究所、東京都の新宿御苑、茨城県つくば市の国立環境研究所で、いずれも同省が管理する施設。所沢市では16日、地元住民約50人対象の説明会を開く。ただ3カ所とも「事業を行う理解まで得られていない」(同省)という。

 所沢市の実証事業では芝生の土壌に再利用し、大気中の放射線量の変化などを検証する。他の候補地では、駐車場や花壇の土壌に再利用する実証事業も検討している。西村明宏環境相は6日の会見で「再生利用に関する理解醸成の場としても活用していきたい」と述べた。

 除染は放射線量を下げるために行われ、線量が高い帰還困難区域以外の除染で出た福島県内の除染土は約1400万立方メートル(東京ドーム11杯分)。実証事業には国が定めた基準値(1キログラムあたり8千ベクレル)を下回る除染土を使う。環境省は同県飯舘村で農地に再利用する実証事業を行っているが、同県南相馬市や二本松市で検討した事業は地元の反対で頓挫した。

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★ウォッチャーズコメント

こちらは、環境省が所沢で行う住民説明会のチラシです。

朝日新聞によると、芝生や花壇に使うと書いていますが、芝生ははがすこともありますし、花壇は耕します。これでは放射能が周りに飛び散り、拡散します。

チラシによると、参加者は先着50名で、「弥生町および並木町2丁目の人に限る」となっています。

ちなみに室蘭で行われた説明会には居住地の制限はなく、近隣の登別市や伊達市からも多くの参加者がいました。また、人数も90名ほどでした。

比べると、募集範囲も狭いし人数制限も少ないですね。これでいいのでしょうか?

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http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-693.html

「民の声新聞」が かなり詳しく報じています。

当日の説明会は、報道に公開しない可能性もあると書いてあります。

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★ウォッチャーズコメント

「住民の理解が得られることが、実施の大前提だ」(環境省)

とのことですが、室蘭でも同じことを話していました。これは単なる枕詞です。

実証実験というのは、結論は決まっているアリバイ作りにすぎません。

これは他人事ではないですね。首都圏を皮切りに全国への拡散を目論んでいるのでしょう。

放射性物質は集中して管理するという鉄則を変えてはならない。

遠く室蘭からではありますが、所沢市民を応援します!

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