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2021/07/08

■【放射能汚染PCB】北海道新聞(2021.6.30)「室蘭に搬入の福島第一PCB廃棄物 苫小牧で再処理方針」

 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/561384/

【室蘭、苫小牧】

東京電力福島第1原発周辺の汚染廃棄物 対策地域の高濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物をめぐり、中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)北海道PCB処理事業所(室蘭)が、PCB除去後の金属くずなどを室蘭市外に搬出して再処理する方針であることが29日、わかった。

国の方針通り本年度中に処理する場合、搬出先は苫小牧市内の産業廃棄物処理業者となる見通し。 室蘭から搬出する処理後の廃棄物は、低濃度のPCBを含み、専用施設で有害物質を除去して再処理する必要がある。 

JESCO北海道事業所は本年度、苫小牧市内の産廃業者と契約し、処理済みの低濃度PCB廃棄物を搬入している。

 同事業所の松本修所長は北海道新聞の取材に対し「福島と他の地域の廃棄物を分けて処理することは考えていない」と述 べ、本年度中は福島の対策地域で発生したPCB廃棄物を苫小牧へ運ぶ方向で調整していると明らかにした。 

福島の対策地域からのPCB廃棄物について環境省は、付着した放射性物質の量などが安全基準を満たしていることを確認した上で、来年1月にも室蘭に持ち込むとしている。

室蘭でのPCB処理期間は、数日間の見通しという。福島からのPCB廃棄物の室蘭持ち込みをめぐっては、原発事故による放射性物質の影響を受けているとして、室蘭市内の市民団体などが反発している。

道によると、7月中にも 政府主催の住民説明会が開かれる。(高野裕美、中秋良太)