2021/12/14

■【放射能汚染PCB】(2021.12.13)公開質問状▶「PCB 処理の安全性を考える会」代表 河野 秋昭さま「室蘭市長への公開質問状」

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室蘭市長への公開質問状


青山室蘭市長 殿


令和3年12月10日の青山室蘭市長の「放射能汚染 PCB 処理の受け入れ」表明は納得の

ゆかないことが多く、これつき以下質問いたしますので、10日以内に回答をお願いいたし

ます。

A 「安全」の根拠について

⓵ 11月11日、12日の室蘭市、北海道の福島での調査について

イ、 調査に派遣した室蘭市職員の氏名、職責、新聞報道によれば市職員以外の者を参加

したとありますが、その者の氏名、職業及び依頼の方法及びその報酬について公開して

ください。

ロ、 市職員以外の者を同道した理由及び何を目的に依頼したのですか、その契約関係

を明らかにしてください。

ハ、 この出張は、当然青山室蘭市長の指示または命令によるものと思いますが、この行

政行為に係る、指示書または命令書、復命書、出張に係る報告書など一連の行政文書を

公開してください。

ニ、 福島での調査は、総勢何名で、同道を許可した報道社は何社か、報道社の社名を公

表してください。

ホ、 福島で調査した箇所は何か所ですか、その具体的な箇所の地名地番を明らかにし

てください。

ヘ、 福島の調査個所は、調査団の任意の意思で決定したのか、環境省の案内により実施

したのですか。どちらですか。

ト、 報道によれば、福島で実際に実地計測をしたとありますが、その計測機器は持参し

たものか、他から借用したものか明らかにしてください。

チ、 計測は、調査団が直接計測したのですか、環境省等の人員の指導により実施したの

か、どちらですか。

リ、 報道の写真では、長靴を履き、普通の作業着を着用し、マスクをしていますが、持

参したものですか、なぜ防護服を着用しなかったのですか。

ヌ、 計測した台数、計測の結果の記録、計測状況及び周辺状況の写真を公開してくださ

い。

ル、 福島調査の全日程(時間単位で)を公開してください。


②「市として専門家を通じ安全性について判断した」ことについて。

イ、 「適切であると助言を頂いた」と報道されていますが、助言を専門家より受けるに

当たって専門家と室蘭市の間で、室蘭市はどのような「依頼」または「契約」を行政行

為として行ったのですか、行政文書として残してあるのが当然ですので、この文書を

公開してください。後日の市長と報道陣とのやり取りで、議会発言の「助言」が「ヒア

リング」に変わっていますが、この変化はどう理解すべきでしょうか、「助言」と「ヒ

アリング」ではその状況、双方の責任の度合いが変わります。その信頼性が疑われます

ます。

ロ、 「専門家」は当然放射能についての専門的知見をもった科学者であるはずですから、

助言は、必ず文書等により根拠を示しての行為と判断されるのが常識です。その文書等

を公開してください。

ハ、 専門家は、常識的にいって、助言するにあたって、当然、福島の現地、室蘭の処

理場の状態を熟知してのことと思いますが、室蘭市は助言を受けるに当たってこれら

のことを確認しましたか。

ニ、 専門家の助言を受けるあたり、室蘭市と専門家との間で法律上の根拠、運用の在

り方、問題点の共通認識を確認しましたか。

ホ、 専門家を自称する以上は、科学者としての責任を自覚してのことと考えますの

で、専門家の氏名、職業、役職等について公表することは、覚悟の上と思いますので、

室蘭市は「専門家」について、その助言の内容と氏名を公表してください。

公表しない場合は、「安全」の考えは、青山室蘭市長の個人的見解と理解されます。


室蘭での処理場の処理工程の安全性は、これから「PCB 処理監視円卓会議」で検討す

ることになりますので、この点については後日質問させていただきます。



令和 3 年 12 月 13 日

PCB 処理の安全性を考える会

代表 河野 秋昭

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※環境部署、市議会議長、議会各派、報道17社にも配布


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■【放射能汚染PCB】(2021.12.13)抗議文▶「原発反対金曜デモ」主宰 荒木尊文さま、「 非戦いぶり」代表 上野白湖さま「福島の放射性 PCB 廃棄物の室蘭への持ち込みに関する 青山市長のだまし討ち決定に抗議する」

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室蘭市長 青山剛様

福島の放射性 PCB 廃棄物の室蘭への持ち込みに関する

青山市長のだまし討ち決定に抗議する


原発反対金曜デモ主宰 荒木尊文

非戦いぶり代表 上野白湖


青天の霹靂というのはこういうことをいうのだろう。

報道によれば、青山市長は 7 月と 11 月の 3 回の説明会を通して「市民の理解が深まっ

た」ので、受け入れを決めたという。

だが、説環境省は明会参加者の不安や疑問に何一つまともに答えてはいない。答える知

識も能力も持っていなかったし、むしろ答える気がなかったというべきだろう。私たちが危

惧した通り、「3 回も説明会を開いたからもういいだろう」という態度だった。

先の説明会に参加した人の中で、「市民の理解が深まった」と感じた人がどこにいたとい

うのか? 青山市長はどういうところをみてそう思ったのか? 参加者に深まったのは、廃

棄物への不安と、環境省がまともな処理をやる気がないのではないかという疑惑だけであ

る。環境省や室蘭市の職員さえ、参加者がそう受け取ったと感じたに違いない。

寿都町の片岡町長は少なくとも「町民は理解している。だから受け入れる」と言って、放

射性廃棄物処理場の文献調査に応じることを宣言した。しかし青山市長は最近の説明会で

も何も語ってはいない。まるで「私は何も決めていません。白紙です」という態度であり、当

然私たちもそう受け取っていた。その意味で青山市長は片岡町長よりもはるか卑劣であり、

やり方がだまし討ちそのものである。しかも青山市長は専門家に諮問したというが、その専

門家がどんなことを言ったのかすら明らかにしない。

つけ加えれば、仮にも青山市長は工学部卒であり、この問題について素人ではない。自

分の言葉でこの問題に答える知識と能力をある程度持っているはずだ。にもかかわらず、

なぜ自分の言葉で「こういう理由で安全だ」と市民に言おうとしないのか? 青山市長自身

が安全ではないことを知っているからではないのか?

青山市長の選択は、クリアランス金属の日鋼への持ち込みや高レベル放射性廃棄物処理

場に続いて、核のゴミの北海道への持ち込みをこれからさらに広げていく途を拓くもので

ある。そのことを知っていながら福島の放射性PCB廃棄物の受け入れたのは、カネのため

としか思えない。青山市長は、汚れ切ったカネと引き換えに、室蘭市民、いや道民の命と健

康を売り飛ばしたに等しい。

改めて私たちは、福島からの放射性 PCB 廃棄物の室蘭への持ち込みをやめるよう求め

る。「カネより命」―これが原発事故の教訓なのだから。


2021 年 12 月 13 日

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■【放射能汚染PCB】(2021.12.5)北海道新聞「記者の視点 室蘭市PCB廃棄物処理 情報公開し説明尽くせ」

 


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