2021/11/15

■【ウォッチャーズ通信NO.50】(2021.11.14)「放射性物質汚染対処特措法」適用に反対!緊急声明を提出~室蘭市長・北海道知事・環境大臣へ


<原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会>通信No50

「放射性物質汚染対処特措法」適用に反対!緊急声明を提出~室蘭市長・北海道知事・環境大臣へ

 

会員および賛同者のみなさまへ

 (通常は会員向けの通信です。一部公開します。)

  放射能つきPCBを室蘭にて搬入処理する計画に関する住民説明会が、1123日に行われ、環境省が正式に、放射性物質汚染対処特措法」を適用する としました。

これは、8000ベクレル/kg以下の放射性廃棄物・汚染土壌等が、全国に拡散される可能性を開くもので、大変危惧を抱きます。室蘭市だけの問題ではありません。*詳しくは通信No49をご覧ください

 

廃炉金属ウォッチャーズ事務局の4名は、1110日この法律の適用に反対する「緊急声明」を、賛同者一覧とともに室蘭市長に手渡し、北海道知事と環境大臣、環境省福島事務所宛に郵送いたしました。

声明文と賛同者一覧は、ウォッチャーズブログのトップページから1111日の所に行く・または、こちら↓から見ることもできます。(いずれタグを作るなどしますが、現在は対応不能でスミマセン)

https://hairokinzokuwatchers.blogspot.com/2021/11/pcb.html

*他の団体・個人からの反対声明も、その都度このページからリンクしていきます。

 

NHKと北海道新聞、室蘭民報の取材も入り、報道各社にも声明文を渡しています。

 *記事は11/11の室蘭民報と11/13の北海道新聞を参照下さい。

NHKローカルニュース11/10放映(数日で消えるのでお早めにみてね)

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211110/7000040086.html

 

市長に手渡した後に、30分ほど市長と話す機会がありました。

 市長は、市の担当部長らを福島県に派遣し、廃棄物の保管状況を確認させるとのことですが、断る腹が決まっているならば、保管状況の確認の必要などないはずです。これはやはり、計画受け入れのための布石だと思われます。

「視察とは、あらかじめ準備がなされ、問題ないような状況が作られて、それを見せられるものであり、アリバイ作りに利用されることを懸念する」と、市長に伝えました。

 視察後に、市議会への報告を行うとのことですから、これで議会承認を経てGOサインを出すつもりなのでしょう。決して楽観できない厳しい状況ですが、〈市民の会〉は、今後も粘り強く事態に対処していかねばならないと考えております

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 福島PCB  緊急声明はこちら

https://hairokinzokuwatchers.blogspot.com/2021/11/pcb.html

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■【放射能汚染PCB】(2021.11.15)搬入反対の声▶「原発反対金曜デモ」主宰 荒木尊文さま/「非戦いぶり」代表 上野白湖さま(2団体)「福島のPCB廃棄物を室蘭に持ち込まないでください」

室蘭市長 青山剛様

福島のPCB廃棄物を室蘭に持ち込まないでください

原発反対金曜デモ主宰 荒木尊文
非戦いぶり 代表   上野白湖

 私たちは、さる7月20日と11月2日及び3日に室蘭で行われた、環境省による住民説明会に参加し、そこで他の参加者とともに意見を述べ、質問しました。
 正直、参加者の質問に対する環境省のすべての答弁は、誠意があるものとはとても言えないものでした。質問にたいして長々と話しながら、肝心なことにちっとも答えていません。安倍元首相や菅前首相の国会答弁のような、まるで木で鼻をくくったように質問をはぐらかしたことしか話していただけなかったのです。
 数年前私たちは、日鋼によるクリアランス金属処理の説明会にも参加しましたが、そちらの方々はずっと丁寧でした。例えば、日鋼は持ち込まれる金属に含まれる放射性核種とその量を丁寧に表示していましたし、「処理後にトリチウムはどこにいったのか」と尋ねると「環境中に出たものと思われます」と正直に答えています。
 しかし今回の説明会で環境省は、参加者が福島から持ち込もうとするPCB廃棄物に付着する放射性核種の調査を要求してもまったく取りあおうとさえせず、ただ「国の基準4ベクレル/cm2だから安全」をくり返しただけです。これでは「安心安全なオリンピック」をオウムのようにくり返してコロナの感染爆発を招いた菅前首相と変わりません。丁寧だったのは、役人に特有な言葉遣いだけでした。
 ことにひどいと思ったことは、福島で問題となっているナノ単位の放射性微粒子、いわゆるセシウムボールによる内部被曝について、何人もの参加者がくり返し尋ねても、環境省は何一つ答えようとしなかったことです。放射性微粒子による内部被曝のことをわかっていてはぐらかしたのなら許されないし、知らないのならそもそも環境省を名のる資格、説明会で説明する資格がありません。
 こういういい加減な答弁を繰り返されると、「3回も開いたからもういいだろう」という口実をつくるために説明会を開いたのではないかと勘ぐってしまいます。
 クリアランス金属の日鋼での処理、寿都・神恵内での高レベル放射性廃棄物の深層処理、そして今回の室蘭での福島のPCB廃棄物処理と、政府は、北海道を核廃棄物の処理場、ゴミ捨て場にしようとしているのではないかと疑わざるを得ません。
 北海道には「特定放射性廃棄物に関する条例」があり、道はこれを遵守されるものと思っています。しかしまるでこの条例をあざ笑うかのように、次々と「特定」であろうとなかろうと放射性廃棄物を持ち込むことなど認めるわけにはいきません。
 室蘭と北海道の未来、全道民の命と生活を守るためにも、福島の放射性PCB廃棄物の持ち込みを認めないでください。
 2021年11月15日

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 福島PCB  緊急声明まとめ はこちら

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2021/11/13

■【資料】「バグフィルター集塵率99.9%のウソをあばく」青木一政さん

今回の福島PCBについての住民説明会(2021.11.3)で、環境省の小沼氏が、

バグフィルターで99.9999%セシウムが除去される

と言いました。

そんなバカなと思ったけど、

参加者の中には、それならまあいいか みたいに思った人もいたのではないかと思います。

 ネットでこんな資料を見つけました。

わかりやすいプレゼン資料です。

下にpdfアドレスを貼ります。

(作成者の青木一政さんは、説明会同日の11/3にZoomで「ストップ!焼却による放射能まき散らし」という講演を行っています。)y

http://chikurin.org/wp/wp-content/uploads/2017/10/bagfilter99.9_1.pdf

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 福島PCB  緊急声明はこちら

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